ワイヤロープの断線検出

東京製綱テクノスの「断線検出」は、ワイヤロープの断線を漏洩磁束法によるシステムで測定し、データを分析し、劣化の度合いを評価。安全上の問題点を抽出し、必要なメンテナンスを提案します。

設備の機能と安全性維持のために「ワイヤロープテスタによる断線検出」をぜひお役立てください。

1. 事前調査
ワイヤロープ架設・取付後の補修・使用環境履歴や異常音・振動・外観などの各状況を必要に応じて綿密に調査
2. 測定
それぞれの設備に応じたワイヤロープの「断線」を漏洩磁束法により高精度に検出
3. 検出結果分析
事前調査と検出結果を経験豊かな専門スタッフが分析し、ワイヤロープの状況を総合的に評価
4. メンテナンス
評価結果に基づき設備の機能性・安全性維持に必要な補修・定期調査を提案、実施

断線測定

ワイヤロープテスタによる断線検出の原理

検出器の中をワイヤロープが通過すると、検出器に内蔵した永久磁石によりワイヤロープが強く磁化されます。素線断線があると断面が減少するため、ワイヤロープ内部に流れる磁束がワイヤロープ外部に漏洩します。この磁束を漏洩磁束といい、検出コイルで検出し、電気信号として出力し記録します。

ワイヤロープテスタによる測定例

検出器内部

検出器内部

システム構成

システム構成

断線部分の検出例

断線部分の検出例

ワイヤロープテスタの使用方法は、動画マニュアルにてご覧いただけます。
 ワイヤロープテスタ測定補助サービスを始めました。詳細はここから【PDF】

ワイヤロープテスタ
ワイヤロープテスタ

ワイヤロープの損傷例

腐食による損傷の例

吊橋用ロープ

吊橋用ロープ

塗装が剥がれて、内部より錆汁が出ている。

吊橋用ロープ

海沿いに架設され、腐食が著しい。

索道用(ロープウェイ)

索道用(ロープウェイ)

内・外部に腐食が進行し、素線が細って断線している。

索道用(ロープウェイ)

内・外部に腐食が進行し、素線が細って断線している。

ジブクレーン補巻

ジブクレーン補巻

外部の腐食は小さいが、内部の腐食は大きく断線が生じ始めている。

ジブクレーン補巻

外部の腐食は小さいが、内部の腐食は大きく断線が生じ始めている。

断線による損傷の例

クレーン巻上用

クレーン巻上用

内部に断線が多発し、切断寸前の状態。

クレーン巻上用

断線により発生した切断事故後の状況。

索道用

索道用

典型的な疲労断線の状況。

索道用

ロープウェイ主索の断線。

ゲート開閉用

ゲート開閉用

腐食による断線状況。

ゲート開閉用

使用頻度が多く、外部に曲げ疲労断線が発生。

磨耗による損傷の例

斜坑巻上用

斜坑巻上用

潰れ摩耗の状況。

斜坑巻上用

潰れ摩耗による断線。

クレーン巻上用

クレーン巻上用

擦りへり摩耗面の断線。

クレーン巻上用

ロープ内部の圧こんと断線状況。

クレーン用

クレーン用

擦りへり摩耗の状況。

エレベータ用

エレベータ用

擦りへり摩耗と曲げ疲労による断線。